ヘッドハンティングを受けて面接を受けるとき、一般の採用活動では行うことがない給料交渉をすることができます。
今回はそんなヘッドハンティングでの給料交渉をする場合に、どう準備し何を気を付けなければならないのか紹介していきます。
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E5%AE%A4-%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB-%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9-768441/)
ヘッドハンティングの給料交渉は立場が対等?
ヘッドハンティングは、求人を出してその応募者の中から採用する一般的な採用活動とは違って、すでに企業に勤めている優秀な人材をエージェントを通してスカウトする活動です。
なので、スカウトされた人は相手企業と対等な立場で話すことができます。
一般的な新卒採用や中途採用だと、給料交渉することなどありませんが、ヘッドハンティングの場合は例外的に給料や労働条件の交渉ができます。
ヘッドハンティングの給料交渉は誰と行うの?
ヘッドハンティングでの初期段階の交渉のほとんどはヘッドハンターと行います。
企業から直接声がかかるときもありますが、大多数の企業がヘッドハンティング会社に依頼してヘッドハンティングを行っているので、仲介役のヘッドハンターとの交渉が基本となります。
ヘッドハンターとの給料交渉の際は、クライアント企業が望む条件を飲みつつ、自分の希望を聞いてもらうことが大切です。
次の章からは、給料交渉をうまく進めるために事前に準備しておくべきことについて紹介していきます。
給料交渉の前に準備しておくこと①:現職の内容
まずは、自身の今の職場の待遇や業務内容についてまとめておきましょう。
現在の給料、手当やボーナス、ストックオプション、退職金まで正確に調べて、もし退職せず勤めて続けていたらどのくらい給料がもらえたのかも、試算しておきましょう。
またどのような福利厚生を受けてきたのかもここに含める必要があります。
業務内容は具体的にまとめておくなら、自分の強みとする部門でどのような働きができるのか、転職先が望む人材ということを認識してもらうことが重要です。
給料交渉の前に準備しておくこと②:自身の実績を整理
自分の過去の実績を客観的かつ具体的に話せると面接者との話が有利に運べることでしょう。
営業や販売などの直接部門でも、事務や人事の間接部門でも、自身が行ってきた仕事内容に関する取り組みや意見を述べれば、分かりやすく自分がどのような人物なのか伝えることができます。
ここで注意してほしいのは、嘘をつくことです。やってもいないことを言ったり、話を盛ったりしてもすぐに足がつき、相手企業の信頼を失うことになりかねません。
給料交渉の前に準備しておくこと③:給料以外の条件を確認
給料以外にもオファーポジションの職務内容や達成責任、経理予算、指揮命令下にある人員などの把握も重要です。
把握することによって給料が上がらなくても、その代わりに職務権限や予算、人事権などの強化を求めるような交渉ができます。
交渉を有利に進めるためにも、ヘッドハンターを通じて具体的な内容は引き出しておきましょう。
次章からは給料交渉の際に、うまく立ち回るための重要なポイントについて紹介していきます。
ヘッドハンティングの給料交渉では【先に話さない】
面接相手が先に話してくれた方が、得られる情報量は多いです。一番ベストなのは先に相手から給料の金額提示をしてもらうことです。
自分から給料額を提示してしまうと、もしその給料額が相手企業の設定している給料帯を越えていた場合に、はじかれてしまう可能性があります。
相手企業のおおよその給料額を知るには、まずは質問し過ぎず、いったん情報を得るようにしましょう。
自分から給料額を提示することになった場合はそのままの金額ではなく、希望の範囲を言った方がいいです。そうすることによって相手には、希望の範囲なので交渉の余地があると伝えることができます。
ヘッドハンティングの給料交渉では【自分をアピールする】
給料交渉で最も大事なのが、自らの実績や能力をアピールすることです。
上記で言ったように自分の実績を交渉前に事前に準備しておくと、スムーズに自己アピールができます。
今の会社で自分がどのような価値を与えているか、転職先で自分はこのような価値を与えられるとアピールできると必ず評価は上がるでしょう。
ただ、過剰なアピールは禁物です。自分が優秀だと過剰にアピールしてしまうと、疑いや不信感を持たれることになるので、注意しましょう。
ヘッドハンティングの給与交渉では【お金だけにこだわらない】
給料交渉ではほとんどの場合がうまくいきません。自分の希望する額を押し通すだけでは、相手企業に、お金に固執する人物だというレッテルを貼られてしまうだけです。
そこで考慮してほしいのが、自身が求めるのはお金だけなのかということです。
お金を中心に交渉しようすると、自身が他に求めているものが見えなくなってしまいます。
労働条件を良くする代わりに給料は今のままでも良いといった交渉もできるので、お金だけを見ず、柔軟な考えを持つことが交渉の成功に繋がります。
ヘッドハンティングの給料交渉では【高い給料を求めすぎない】
自分の希望する高い給料額が通ったとしても、その分企業からは高いパフォーマンスを求められます。それがプレッシャーになって成果を焦ってしまい失敗してしまう可能性があります。
高い給料を求めることはそれなりの期待が課せられるということです。
なので希望額を無理に押し通さず、希望額よりすこし下の給料から始め、実績を上げるごとに給料を引き上げていくという方法も考えておくべきです。
その方が自分にとっても企業にとっても心理的負担が少ないでしょう。
まとめ
ヘッドハンティングでの給料交渉は、企業と個人が対等になって話すことができます。給料交渉の際に、重要な部分をもう一度おさらいしておきましょう。
- 先に話さない
- 自分をアピールする
- お金にこだわらない
- 高い給料を求めすぎない
事前に準備をしておき、うまく自分をアピールできたのなら給料交渉で失敗することはないでしょう。でも忘れないでいただきたいのが、ほとんどの場合が自分の思うようにはならないということです。
もし給料交渉を目の前にして困っている方がいるのなら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。