ある日突然「ぜひ私の会社にきて、一緒に働いてほしい!」とヘッドハンティングされたら、あなたはどうしますか?
嬉しくて待遇などを確認せずに、即決したくなるかもしれません。しかしヘッドハンティングをされたら、待遇の確認や待遇交渉をする必要があります。でないと転職したことを後悔することになるかもしれません。
今回はヘッドハンティングをされたら確認すべき待遇条件や待遇の交渉方法についてまとめました。ヘッドハンティングされた際は、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E6%9B%B8%E9%A1%9E-%E5%A5%91%E7%B4%84-3152586/)
ヘッドハンティングとは
ヘッドハンティングとは、別の会社に在籍している優秀な人材をスカウトし自社に引き入れることです。
集まった応募者の中から採用するよりも、別の会社に在籍している人をヘッドハンティングした方が確実に優秀な人材を確保できます。そのため、ヘッドハンティングを行う会社が増えてきました。
技術職や管理職経験者など特別なスキルを持っている人や、ムードメーカーなど人柄が良く職場のモチベーションを上げる人が、主にヘッドハンティングされやすいです。
ヘッドハンティングされたらまずは現在の待遇を確認しよう
ヘッドハンティングをされたら、まずは今勤めている会社の待遇を確認しましょう。相手の会社の待遇と比較する際に必要となります。
確認すべき待遇事項は「給与・手当て」「役職」「業務内容」の3つです。
給与・手当て
基本給だけではなく賞与や昇給、住宅手当や役職手当、退職金などもらっている・もらえる可能性がある全てのお金について確認します。
現在の状態だけで考えるのではなく、将来出世して昇給してからのこともふまえて考えるようにしましょう。
役職
現在の自分の役職について確認します。また、今後就く可能性がある役職について、いつ頃その役職に就けるのかについても、併せて確認するようにしましょう。
業務内容
現在の業務内容について確認します。不満はないか、不満があるとすればどのような内容なのかを、なるべく具体的に考えてみましょう。
また現在の業務内容はいつまで続くのかも併せて確認するようにしましょう。
ヘッドハンティングをしてきた相手の会社の待遇を確認しよう
ヘッドハンティングをされても、自分を評価してもらえた嬉しさのあまり即決してはいけません。必ず相手の会社が提示している待遇を確認しましょう。
確認すべき事項は「雇用形態」「役職」「給与」「責任」です。今勤めている会社よりもどれがどれくらい良くなるのか、1つ1つ比較しながら確認しましょう。そしてヘッドハンティングを受けるべきか判断します。
もしわからないことがあれば、相手の会社にしっかりと質問しましょう。ちゃんとした会社であれば可能な限り詳しく教えてくれます。
今より待遇が良くならないならヘッドハンティングを断るべき
ヘッドハンティングで提示された待遇が今勤めている会社の待遇と変わらない・悪い場合は、待遇交渉するかヘッドハンティング自体をお断りすべきです。
待遇が良くならないのにヘッドハンティングを受けてしまうと、転職してから「会社と自分の考えの不一致」が生じやすいです。結果、すぐに次の転職をしなければいけなくなります。
また将来受けとる退職金の金額にも影響が出てきます。待遇が良くならない場合、転職をしないで同じ会社にずっと勤めていた方が多くもらえるでしょう。
自分を評価してくれた嬉しさや感謝の気持ちだけで判断すると、後悔することになるので必ず冷静に対応しましょう。
好待遇だからといって即決してはダメ
ただし、今の会社よりも待遇が良いからといって、安易にヘッドハンティングを即決するのはやめましょう。なぜなら、待遇以外にも確認しておくべきポイントがあるからです。
ヘッドハンティングをしてきた会社が本当に信頼できるかどうかです。会社概要や他の会社との繋がり、個人情報の管理体制を可能な限り調べましょう。
ヘッドハンティングの中には、詐欺や人をはめることが目的のものもあります。入社後に足をすくわれないためにも、しっかりと会社の信頼性を確認すべきです。
提示された待遇に疑問・不満があるなら待遇交渉をしよう
ヘッドハンティングされた場合、声をかけてきた相手の会社と自分は対等な立場です。普通の応募採用とは違い、相手の会社が提示した待遇に対して交渉をすることができます。
自分の価値を客観的に分析して、相手の提示した待遇が妥当かどうか判断します。疑問や不満がある場合は、対等な立場であるということを意識して冷静に交渉しましょう。
どのくらいの待遇が妥当なのかわからない場合は、好待遇の求人がたくさん用意されている会員制のヘッドハンティング会社で、自分の交渉条件が妥当かどうかチェックするのがオススメです。
中でも「BIZREACH(ビズリーチ)」がおすすめです。
ヘッドハンティングの待遇交渉を成功させるための3つのポイント
待遇交渉を成功させるためのポイントが3つあります。せっかくのチャンスを無駄にしないために、しっかりと押さえておきましょう。
給与以外のことで交渉してみよう
ヘッドハンティングを受けて転職するなら、給与が上がって欲しいと思います。しかし今の時代は給与UPは難しく、現在勤めている会社と大きく変わらないかもしれません。
そこで「給与は相手の会社が提示する金額でいい、その代わりに週休3日にしてほしい」のように、給与以外の待遇を改善するよう交渉するのも1つの手立てです。
自分の価値を分析し、しっかりとアピールする
待遇交渉が必要ということは、相手の会社の評価と自己分析した評価が食い違っているということです。今一度自分の価値を客観的に分析して確認してみましょう。
自分の分析が間違いではない場合は、相手の会社に自分の価値をしっかりとアピールします。そして相手の会社にしっかりと自分の価値を理解してもらい、もう一度交渉しましょう。
目標達成後に待遇改善をしてもらう約束をする
上記2つは入社時から適応される待遇について話しました。3つ目は入社後に、目標達成したら待遇を改善してもらう方法です。
相手の会社が抱えている問題を、入社後にお互いに協力して解決することを目標にします。そして問題が解決したら待遇を改善してもらえるように、待遇交渉をしてみましょう。
問題が解決できれば、相手の会社は目標を達成することができますし、自分はさらに良い待遇が受けられます。お互いにメリットがあるので、交渉が通りやすいです。
ヘッドハンティングの待遇交渉で注意すべきこと
待遇交渉の際に「なんでもするからより良い待遇にしてくれ」と言ってはいけません。寝る間も惜しんで働くと言っても、今の時代感心してもらえません。悪い印象を与えてしまうだけです。
反対に高圧的な態度で対応するのもやめましょう。ヘッドハンティングされたとはいえ、相手の会社とはあくまで対等な立場でしかありません。高圧的な態度でいても良い交渉にはならないでしょう。
提示された待遇に不満があり改善が無理なら、ただ辞退するようにしましょう。
ヘッドハンティングされたいならヘッドハンティング会社を使おう
普通に働いているだけでは、優秀な人でもヘッドハンティングされることはかなり少ないです。なので自分の能力に自信があり、今より良い待遇を望む人は是非ヘッドハンティング会社を活用しましょう。
ヘッドハンティング会社とは、会社が求めている条件に自分の能力が一致すれば連絡がくるサービスです。サービスに登録すると、たくさんのヘッドハンターに自分の情報を見てもらうことが可能です。
普通に働いているより断然声をかけてもらえる確率が高くなります。そしてヘッドハンティング会社によっては、待遇交渉や返事の際にサポートを受けることができ、転職の成功率が上がります。
おわりに
今回はヘッドハンティングをされたら確認すべき待遇条件や待遇交渉についてまとめました。
ヘッドハンティングをされたら嬉しいと思いますが、まずは冷静になり確認すべきことをしっかりと把握しましょう。そして必要があれば待遇交渉を行いましょう。
ヘッドハンティングはより良い待遇で働けるチャンスですが、無理に受ける必要はありません。自分にとって良い選択を取りましょう。