ヘッドハンティングを受けた瞬間・・・あなたの努力が認められた瞬間でもあります。
でも、今の会社をやめたら裏切ることになるんじゃないか・・・。そんな悩みを抱えている人もいるでしょう。
「裏切り行為」と思ってしまい、転職に踏み出せないでいる悩みの軽減、そして実際に起こり得るリスク4つを今回はまとめてみました!
出典:https://pixabay.com/photos/thought-tattoo-fake-person-2514632/
ヘッドハンティングは裏切り行為になるのか?
答えはノーです。ヘッドハンティングは、相手が欲しいと思った経営幹部や優秀な人材をスカウトし、自社に引き入れることです。
当然スカウトする側とされる側、双方合意の上で成り立っているものなので違法ではありません。
確かにあなたの勤めている会社側からすれば、優秀な人材がいなくなるのでいい反応はしませんが、引き留めることのできなかった会社側にも問題はあります。
何よりあなた自身が、他人に認められるほどの努力をしてきたという証明なので、胸をはっていいでしょう。
ヘッドハンティングは裏切り行為だと受け入れる
上記と矛盾していますが、こちらは心構えでという意味です。合法的なやり取りであっても、中には快く思わない人もでてきます。
人それぞれ考え方が違うので、「裏切り行為だ!」という考えを持つ人がいても仕方のない事です。
ヘッドハンティングを受けるということは、反感を買う可能性もあります。なので、始めから反感を受け入れる心構えを持つ必要もあるでしょう。
世の中、都合よく事が運ぶことはまずありません。リスクを受け入れることも必要です。
なんのためにヘッドハンティングを受けるのか
あなたは少なからず、現状に不満をもっているからヘッドハンティングを受けるのではないでしょうか。
金銭的な面であったり、仕事の内容であったり、もっと良い環境でチャレンジしてみたいからヘッドハンティングの話を受けたいわけですよね?
会社に恩義があるから、同僚や上司に申し訳ないから、といった理由で自分のやりたいことをしないのは、自分の人生を潰してしまっているのと同じです。他人はあなたの人生を担保してくれません。
なぜヘッドハンティングを受けるのが裏切りと思ってしまうのか
日本人は情に厚い性格なのが特徴です。おもてなし精神であったり、他人の迷惑を考えられるからこそできる時間に対する正確さ、落とした財布がそのまま戻ってくるのも日本ならではですね。
他人を思いやれるからこそ、自分がいなくなるせいで会社に迷惑がかかるのではないか、長い間世話になったのに恩を仇で返すのではないか、と思ってしまいます。
他人を思いやれることはとても素晴らしい事です。尊敬できる人間性だからこそ、部下はあなたについてきているのです。
そして、情に厚いのと裏切るのとでは意味がまったく違うので、悩む必要はありません。
自分の人生のために動くのは自分勝手な事ではない
人間誰しも、自分の事が一番かわいいもの。他人が一番!なんて聖人君子がいたら、かえって怪しいくらいです。
自分の人生です、自分のために行動して何がいけないのでしょうか。周りの人も、自分の事を一番に考えて行動しています。
自分勝手な人とは、他人に迷惑をかけている事すら自覚していない人のことです。「ヘッドハンティングを受けたら会社に迷惑がかかる」と、他人を気遣えるあなたは自分勝手ではありません。
とはいえ、注意しておきたいこともあります。次からは、ヘッドハンティングによって転職先が決まった後に起こり得るリスクについて書いていきます。
リスク①:「裏切り行為だ!」などと、悪質な噂を流される可能性
無事希望した条件で転職が決まっても、注意しておきたいことはあります。
現在勤めている会社で、「ヘッドハンティングされたから会社を辞めることになった」と、社内の人間に伝えたとします。「おめでとう!」と祝福してくれる人もいるでしょう。
しかし、中には嫉妬して悪質な噂を流す人もでてきます。悪質な噂が流されるリスクを回避するためにも、ヘッドハンティングされたことは伏せておきましょう。
同様に、知人などにも伏せておくことをオススメします。人の噂はどこから流れてくるかわかりません。世の中は広いようで狭いです。
リスク②:ヘッドハンティングが競合避止義務に抵触する可能性
競業企業に転職する際、会社の機密情報を持ち込んだり、ノウハウを提供して前所属企業に損害を与えてしまうと、競業避止義務に抵触する可能性があります。法を犯すリスクです。
会社によっては退職する際に、「〇年以内は、同業他社へ行くことを禁止する」といった契約書を書かされる場合もあります。
明らかに競業企業に情報を流す意図があるのなら罰則の対象になるのですが、情報流出の意図がない場合は弁護士に相談するのがいいでしょう。
実際、罰則の対象となった事例もあるので、不安であれば弁護士に相談するのが一番です。また、会社の許可なく社内の機密情報を持ち出すことは窃盗罪や不正競争防止法にあたるので絶対にやめましょう!
リスク③:ヘッドハンティングが裏切りだとして嫌がらせをうける
円満退社が一番なのですが、時には裏切り行為だとして、ヘッドハンティングをさせまいと嫌がらせをしてくるリスクも起こり得ます。
例えば、「就業規則で競業他社への転職は禁止する」という事項があるから転職は認めない!といった具合です。
就業規則はあくまで在職中の規則なので、退職後は適用されません。競業避止義務に関しても、情報漏洩をしなければ会社に損害を与えたことを証明するのが難しいので、罰則を受けることはないです。
なので、あなたの転職を妨げる嫌がらせを受けた際には、毅然とした態度で対応しましょう。弁護士に立ち会ってもらうのも一つの手です。
リスク④:転職後も「裏切りなのでは?」と心に不安を残す可能性
会社に対する情であったり、裏切ったと思われる不安から、ヘッドハンティング=裏切りと思ってしまう人もいることでしょう。悩みを持ったままだと、仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。
転職後も心に不安を残すリスクを回避するには、一番は円満退社です。これまで良好な関係を築いてきたのであれば、退職を切り出す際、素直にヘッドハンティングを受けた、ということを話してもいいでしょう。
中途半端な嘘は相手を不快にさせるだけですし、何より相手が理解してくれるということは、とても安心できます。
中には良好な関係ではない場合もありますが、その際には「一身上の都合」として相手に嘘をつくことが効果的です。正直に話せば相手は激昂するので、刺激しない嘘を考えてから話すようにしましょう。
まとめ
「ヘッドハンティングを受け入れる=裏切り行為」という心情は、終身雇用が続いている日本ではまだ払拭できないことです。
仮に僕がヘッドハンティングを受けて、今いる会社を辞めなければならないと考えたら、「お世話になった会社なのに・・・」と考えてしまいます。
しかし、情に流されたらあなたがつかんだチャンス、今までしてきた努力がすべて無駄になってしまいます。
自分の人生、悔いのないようにするためにこの記事が役に立ってくれることを祈っています!最後までご覧いただき、ありがとうございました!