「管理職になりたい場合、転職するのは難しいのだろうか・・・。年齢を考えると、若い人たちよりも見劣りしてしまうかもしれないし、不安だ・・・。」
管理職への転職を考える人は、どうしても年齢などを考えて不安になってしまうことが多いものです。
この記事では、管理職への転職が難しいとされている点を8つに渡って解説していきます。併せて、管理職おすすめの転職サイトを2つ紹介します。
管理職への転職が難しいとされている点を知り、現状を冷静に分析して、転職活動の役に立てれば嬉しいです。
管理職への転職は求人倍率から見ると難しい
まずは、2019年時点の転職求人倍率から、管理職の転職状況を見ていきます。
業種別の転職求人の全体倍率は2.17倍で、特に突出して高いのが技術系(IT・通信)の7.95倍です。一方、管理職に当たる企画・管理系は1.66倍と、2倍以下の水準です。
管理職の求人状況は、人手不足で問題になっている現状にも関わらず、2019年時点で他の業種と比べて低いことになります。
転職求人倍率から見る管理職への転職は、難しい状況と言えるでしょう。
(出典:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/)
管理職の求人自体が少ないので、転職は難しい
管理職で働く社員は、他の一般社員と比べ役職に就いて働いているという立場にあるので、自然と転職求人は少なくなります。
数ある転職求人のうち、管理職の求人を募集しているのが2割程度で、その中で自分の条件にあった求人を探すとなると、もっと狭き門になってきます。
また、管理職の転職求人は非公開であることが多く、自分で求人を探すのは一般的な転職よりも難しいです。
管理職の転職求人が非公開である理由は、応募殺到を避けるためや競合他社に知られたくないため、採用を急いでいるためといった理由があるからです。
女性の社会進出で管理職への転職市場が激化する
人手不足の日本社会の現状もあり、政府は「女性活躍推進法」を成立し、2016年4月1日に施行されました。
「女性活躍推進法」は、労働者301人以上の企業は、女性の活躍推進に向けた行動計画の策定が義務づけられています。
女性にとって、キャリアアップとして管理職への転職が望めるメリットがある一方で、女性が社会進出しやすくなったことで、管理職の転職市場は激化します。
管理職は男性が多いですが、今後の管理職の競争相手は、同性だけでなく異性も視野に入れる必要があるでしょう。
外国人受け入れで、日本人の管理職への転職は難しい局面へ
日本の少子高齢化による人手不足を解消するために、政府は入管法を改正し「特定技能」という在留資格を創設しました。5年間で、外国人労働者を最大34万人受け入れる計画のことです。
特定技能の分野に属する業種は、2019年時点で以下のようになっています。
- 介護
- ビルクリーニング
- 素形材産業
- 産業機械製造業
- 電気・電子情報関連産業
- 建設
- 造船・舶用工業
- 自動車整備
- 航空
- 宿泊
- 農業
- 漁業
- 飲食料品製造業
- 外食業
まだ単純労働の色合いが強いですが今後、外国人労働者が定着し管理職へキャリアアップすると、日本人の管理職への転職は競争が激化し、難しくなることが予測されます。
20代が管理職への転職が難しいワケ
ここからは、年齢別に管理職への転職が難しい理由を説明していきます。
ハイクラス転職という、管理職へのキャリアアップを目指す20代も存在します。ですが、20代の管理職への転職は以下の点で難しいでしょう。
- 勤務経験が10年もいかず、30代や40代と比べて見劣りしがち
- 20代のうちに管理職へ転職するには、相応の実績や能力が求められる
- 30代よりも管理職への転職求人が少ない
20代の管理職への転職は相応の実績を求められることや、求人自体がかなり少ないのが理由として考えられます。
30代が管理職への転職が難しいワケ
次に、30代の管理職が転職するのに難しいワケは、以下の点です。
- 経験不足で、業務のレベルが不足している
- 転職先の年上社員が自分の部下になるので、気を遣う
- 30代はまだ若いと見られがちなので、求人が少ない可能性がある
30代は若いと見られることが多く、経験不足もあいまって苦労するのではないかと予測されるからです。
40代が管理職への転職が難しいワケ
次に、40代の管理職が転職するのに難しいワケは、以下の点が挙げられます。
- 自分より若い社員と、仕事の能力について比較されがち
- 客観性のない長年の経験だけにたよりがち
- 仕事の経験が長いため、過大な期待を押しつけられてプレッシャーに負けてしまう
40代は長年の経験を評価されますが、年下社員と常に比較され、周囲からのプレッシャーがあるからなのではないかと予測されます。
内部昇格で管理職になる場合は注意
管理職の地位にある人は、30代と40代といったミドル層が多いのは分かるかと思います。
ミドル層が内部昇格で自動的に管理職になる場合、管理職としての能力や経験が社内だけでしか通用しない可能性があります。
仕事や能力が認められて内部昇格で管理職になる場合は良いのですが、何も評価されずにポストが空いたからといった場合だと、能力が満たされないまま管理職になってしまうためです。
現場を熟知しない名ばかり管理職になってしまうと、職場の人間関係などを悪化させてしまうので、管理業務だけでなく、現場でのスキルも重要です。
20代で管理職への転職におすすめな転職サイト
30代や40代でも管理職への転職が難しいなら、20代はどうなっちゃうの?もう、無理なのかな・・・。
世の中には管理職向けの転職サイトがあり、利用することであなたの悩みが解決するかもしれません。
20代でも転職サイトを吟味して使えば、管理職へのキャリアアップは可能です。20代のキャリアアップを支援している「リーガ(Liiga)」はおすすめできます。
「世界で通用する人材を育み未来を創る」を理念とし、外資系企業や大手企業の転職求人を多く扱っています。
「若手プロフェッショナルのスキルとキャリアを支えます」とホームページでも記載されており、管理職といったキャリアアップを狙えるでしょう。
今は管理職へのキャリアアップができないとしても、幹部候補として管理職の道を目指す方法もあります。
30代、40代の管理職への転職におすすめな転職サイト
ここまでの話を聞くと、なんだか管理職への転職がかなり厳しい状況だと分かった。もう、どうにもできないものなのか・・・?」
ここまでの説明を聞くと、管理職への転職の厳しい実情を知り、もうムリなんじゃないかと感じてしまいますよね。
次に、「ビズリーチ(BizReach)」について紹介していきます。「ビズリーチ(BizReach)」は以下の特徴があり、30代や40代の管理職の転職に強いですよ。
- 30代や40代の転職者を専門にサービスを扱っている
- 年収1000万円を超えるハイクラス求人もあるので、年収アップが狙える
- 管理職の転職求人が豊富
管理職への転職だけでなく、年収アップも狙いたいならぜひおすすめできる転職サイトです。
30代や40代がターゲット層となっていますが、20代も登録審査を通過できれば利用できます。
まとめ
ここまで、管理職への転職が難しいとされている点を8つと、管理職おすすめの転職サイトを2つ紹介していきました。まとめますと以下のようになります。
- 管理職の転職求人倍率は他業種と比べて低い
- 管理職の転職求人数は少ない
- 女性の社会進出によって、管理職の転職市場は激化する
- 外国人受け入れで、管理職の転職は激化すると予測される
- 30代の管理職への転職は、経験不足などがあり難しい
- 40代の管理職への転職は、年下社員との比較などがあり難しい
- 20代の管理職への転職は、相応の実績などが必要であり難しい
- 内部昇格で自動的に管理職になる場合、正当な評価がされていない可能性も
- 20代の管理職への転職におすすめな転職サイトは「リーガ(Liiga)」
- 30代と40代の管理職へのおすすめ転職サイトは「ビズリーチ(BizReach)」
なにかと難しい管理者への転職ですが、この記事で紹介した実情を1つでも知り、現状を冷静に分析すれば転職で他の競争相手よりも有利になれます。
厳しい現状にも臆せず、あなたの管理職への転職を無事に成功できたらいいですね。