ヘッドハンティングされて待遇よく転職したい…とはいえヘッドハンターの見つけ方がわからない…ひとまず転職サイトに登録したものの、大量のメールにうんざりした経験はありませんか?
意外なことに、ヘッドハンターはあなたのすぐそばにいます。つまりあなたがヘッドハンターの目に留まる行動をとれば、転職に成功する可能性は確実に高まるのです。
ヘッドハンティングされると、より年収の高い会社に転職でき、家族との時間が増え、やりたい業種に就ける。といった、希望通りの転職ができますよ!仕事やプライベートを楽しめるイメージが広がりますね。
あなたが希望するキャリアプランを築くためにも、この記事で紹介しているポイントを最後まで読んで、ぜひアクションを起こしてみましょう!
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2798298?title=%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%82%92%E7%A8%BC%E3%81%8E%E3%81%AB)
ヘッドハンティングの見つけ方:スカウト型、登録型
一言でヘッドハンティングといっても、実は大きく分けて2種類があります。そこで、まずはそれぞれのヘッドハンティングの特徴についてご紹介します。
スカウト型
「スカウト型」は、企業の依頼を基に、ヘッドハンターがネットワークやデータベースを通じて、依頼主の求める能力やスキルを持った人材を探す方法です。
ある日あなたにこんな電話がかかってきました。彼はこう話し始めます。
ドラマに出てきそうな展開をイメージすると分かりやすいでしょう。
外資系企業では長く取り入れられていますが、日本でももはや当たり前の人材確保の手法として広まっています。
「ヘッドハンティングされた」というと、このイメージが強いですよね。
登録型
一方でヘッドハンティングされたい人が転職サイトに登録し、企業とのマッチングをはかる方法が「登録型」です。あなたが転職サイトを登録しているなら、登録型でヘッドハンティングを待っている状態です。
つまり、転職を希望していない人がヘッドハンティングされることを「スカウト型」、転職を希望する人が自らヘッドハンティングされるようにすることを「登録型」といいます。
そのように捉えると、ヘッドハンティングとは受けるか、自ら動くか、の違いがあると言えます。これでより深く、ヘッドハンティングをイメージしやすくなったのではないでしょうか?
今回の記事では主に、スカウト型によるヘッドハンティングについて、ご紹介します。
ヘッドハンティングの見つけ方から転職するまで
ここからは、スカウト型のヘッドハンティングを受けてから、転職するまでの流れをまとめています。
スカウト型のヘッドハンティングは「転職サイトに登録しておらず転職の意思がない、またはいい条件があれば転職してもいいかな」と考えている人が対象です。では流れをみていきましょう。
- アプローチが来る
- 面談
- 条件のすり合わせ
- 退職、転職
①アプローチが来る
まずヘッドハンターからの連絡が入ります。会社の電話や、最近ではSNSを介して連絡が入るようになっています。
ヘッドハンターからの連絡は突然です。私の知人は、仕事中に取り次いだ電話でヘッドハンティングされました。
彼はとても驚き、その場で詳しく話せる状況でもなく、ひとまず面談の約束をするので精一杯だったそうです。
②面談
後日、面談をします。面談はあなたが指定した日時・場所でおこなわれます。あなたの能力を必要としている企業がいること、業務やポジションの話がヘッドハンターから伝えられます。
③条件のすり合わせ
先の面談で興味が出れば、実際に企業に赴き、担当者と条件のすり合わせをおこないます。
面談よりも詳しい採用に至った背景、条件の提示、待遇、期待される業務内容が提示されます。あなたからも不明な点や希望することをしっかり伝えましょう。その後、企業が必要な人材だと認められれば内定に至ります。
最終的な待遇面、転職時期はヘッドハンターとすり合わせをします。交渉が必要な場合は、ヘッドハンターと企業が交渉するわけです。この点は、ストレスなく転職ができて良いですね。
④退職、転職
転職が決まれば、在籍している企業への報告、退職をおこないます。
ここで悩むのが退職理由でしょう。あなたのキャリアアップを喜ぶ企業であれば、本当のことを話しても良いかもしれません。しかし、いまだに「転職は裏切りだ」と認識している企業も少なくはありません。
その場合は「一身上の都合」「家族の都合」を理由に退職願を提出するのがよいかもしれません。特に転職先が同業他社の場合は、後々トラブルにならないよう、社内規定を確認しておきましょう。
ヘッドハンターの見つけ方:ヘッドハンターの出没場所を知る
ヘッドハンターは、依頼主(企業)の希望に応じて、日々有能な人材をリストアップしています。ヘッドハンターが情報収集で活用する媒体の一例をご覧ください。
- 各社がリリースする人事情報
- 業界紙、専門誌からの情報など
- SNS
「業界紙や専門誌に名前なんて載ったことないよ…」というあなた。
ヘッドハンターは、勉強会やセミナーなど意識の高い人が集まる場所にも出没します。興味のあるイベントには積極的に参加してみましょう。彼らがあなたの存在を知ってくれる絶好の機会です。
ヘッドハンター視点で人材の見つけ方を押さえる
またヘッドハンターは口コミも重視します。なぜなら口コミは、能力やスキルだけでなく、人間性さえもリサーチできるからです。
「人間性がヘッドハンティングに関係するの?」と不思議に思った人もいるのではないでしょうか?確かにヘッドハンティングは能力が重視視されるイメージがあるので、ちょっと意外ですよね。
ヘッドハンティングされるにあたり、あなたが企業の求める能力をもっているのは前提です。それに加えて重要視されるのが、意外にも「人間性」なのです。具体的には、以下の点をチェックされていると考えましょう。
仕事面でのコミュニケーション能力の高さ
仕事面での高いコミュニケーション能力とは何でしょうか?人とすぐに打ち解けやすいか、部下があなたについていきたいと思う魅力を持っているか、などです。
それを見極めるために、ヘッドハンターは業界関係者からの口コミを入念にリサーチします。
仕事に対する意思、価値観はどうか
ヘッドハンターは依頼主に対して「こういう人材がいます」と提案します。その際、仕事に対する意思や情熱、価値観についても併せて説明します。
それが依頼先の社風に合うかどうかはもちろん必要なことです。しかし、依頼先にとっては、業務の遂行にとどまらず、メンバーを成長させることのできる人材であればなお興味を惹かれるでしょう。
あなたがセミナーや勉強会に積極的に参加し、人間性が現れるSNSの発信をし続けることでヘッドハンターは依頼先に対し、あなたをより具体的に提案しやすくなります。
ヘッドハンティングされることによるメリット
スカウト型によるヘッドハンティングのメリットを、ここで確認しておきましょう。
- あなたの能力を認めてくれる
- あなたの気づかなかった能力を見出してくれる
- 給与面などの待遇が良くなる
- いきなり役職がつくことがある
あなたのしたい仕事ができるようになり、かつお給料が上がります。また「長時間働きたくない」「人間関係に疲れた」などの後ろ向きな課題もクリアできます。
これまでの経歴を認めてもらえ、待遇が良くなるとすぐにでも転職したくなってしまいますね。
ヘッドハンティングされることによるデメリットと対策
一方で、ヘッドハンティングによりデメリットもあります。こちらも確認しておきましょう。
- 期待によるプレッシャーが大きい
- 新しい社風に慣れ、人間関係を一から築く必要がある
- 長年勤務していた人からの嫉妬の可能性
- 転職前は感じなかった、転職前の会社の良さを感じる
しかし、転職後あなたにどんな壁が待っているかを前もって考え、対策を練っておくことはできますよ。具体例はこちらです。
実際にヘッドハンティングを受けて転職した人から話を聞いてみる…転職して感じた感想や、ギャップ、社風が変わることに対しての順応はできたか、元々いた社員との打ち解けはスムーズだったか?など。
転職後の自分を具体的にイメージする…通勤時間や電車の乗り換えなど毎日のルーティンが変化しても問題ないか?新しい環境や人間関係に身を置いた時、社員からの嫉妬を買った時、どのように対応するか?など。
最後はあなた自身が納得できる決断をするために、ここは時間をかけて丁寧にチェックしておきましょう。
成功する転職のために確認すること
お買い物の際に上手いセールストークに流されて、後悔した経験はありませんか?お買い物の前に、私たちは下調べをしますよね。同様に転職先の企業情報を下調べをすることは、転職を成功させるために必須なのです。
例えば、ヘッドハンティングされた企業の国籍です。外資系の場合は突然の社長交代による経営方針の大転換、日本法人の売却によるポストの喪失、などの可能性が挙げられます。
提案された企業の本社が国内か海外かは、会社四季報などで確認できます。
加えて提案先は親会社であるか、子会社かをチェックしましょう。転職後すぐに子会社やや日本法人が閉鎖される、海外法人に異動に…など避けたいトラブルを想定することができます。
良質なヘッドハンターの見つけ方
様々な悪質な詐欺が横行している現在、ヘッドハンティングにも詐欺があることをご存じですか?退職金を目当てに、高額な保証金、高額セミナーの参加費を要求されるケースがあります。
良質なヘッドハンターは、依頼主から信用を得てヘッドハンティグの仕事をし続けるために、金品を奪うようなことはしません。ヘッドハンティング会社からきちんとお給料をもらって仕事をしているからです。
悪質なヘッドハンターの特徴は以下が挙げられます。確認しておきましょう。
- あなたの今後のキャリアを聞かず、一方的に話を進める
- 途中で金品の要求がある(セミナー参加など)
- 転職先について良い話しかしない(都合の悪いことははぐらかそうとする)
- ヘッドハンティング会社についての情報公開をしない
- ヘッドハンティング会社への連絡先が不明瞭である(固定電話がない、メールアドレスがフリーアドレスなど)
このようなヘッドハンターにはきっぱりとお断りする勇気を持ってください。
一方で良質なヘッドハンターは詐欺まがいのことをおこなわないことは大前提です。加えてあなたのキャリアについても丁寧に相談にのってくれるでしょう。
- あなたの今後のキャリアについて、話を丁寧に聞いてくれる
- 転職先のメリット、デメリットを説明してくれる
- 無理なヘッドハンティングをおこなわない
- あなたが思い描く以上のキャリアプランの提案をしてくれる
良質なヘッドハンターに出会うためにも、悪質なヘッドハンター・良質なヘッドハンターの見分けるコツを抑えておきましょう。
思わぬ反対にあわないためにヘッドハンティング前には根回しを。
あなたがヘッドハンティングされて、転職したいな、と思ったとします。ここで思わぬ反対が起こることも想定しておいた方が良いですね。あなたの家族からの反対です。
親や、配偶者からすれば「なぜ、安定した収入を手放すの?」「住む場所が変わるの?」「イチから人間関係を築くのは大変じゃないの?」などとあなた以上に心配と不安を抱えることでしょう。
転職先の条件、メリットやデメリット、そして何よりもあなたが転職したいと思う理由をしっかりと伝えることが大切です。
そのために日ごろから仕事の話を家族にしておき、あなたの思いを理解しておいてもらいましょう。そうすればヘッドハンティングを受けても、あなたの転職を全力で応援してくれるはずです。
良質なヘッドハンティングの見つけ方を知り、転職を成功させよう
今回は転職を成功させるために、良質なヘッドハンターにヘッドハンティングされるための、必要なポイントをまとめました。
人材不足の今、企業はより優秀な人材を求めてヘッドハンティングを増やしていくことは必至です。
良質なヘッドハンターの見つけ方を知ること。ヘッドハンティンティングされやすい行動を起こすこと。メリットやデメリットを予測すること。家族への根回し。入念な準備はあなたをより良い転職に導くでしょう。
あなたの能力をより発揮できる転職ができるように、以上のポイントを踏まえてぜひ日々の行動に取り入れてみてくださいね。